L&L PROJECT L&L PROJECT

地方で暮らすことの魅力は 日々目にする情景と得られる豊かさです。

その土地で生まれ、住み続けている人や その土地に魅せられてそこを選んだ人、 様々な人たちが地方をつくっています。

しかし、地方には 少子高齢化、労働力不足といった 解消が迫られる社会課題が多くあり 町の維持へは不安があります。

暮らし続けるためには適度なインフラと それを維持するための人口、 人を繋ぎ留める産業が必要です。

そこで、わたしたちは 既存の人口、資源、生態系を大事にして 産業をつくり、人を集め 持続可能な漁村・農村のモデルを創る プロジェクトをはじめました。 「好きな場所で自分らしく暮らし続ける」 ことのできる人を増やすこと。 それが当プロジェクトの目的です。

Show Case活動実績

Area地域

島根県
松江市鹿島町御津

人口:429人(151世帯)
面積:3.62 km²
主な産業:水産業

※出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/
「令和2年国勢調査調査結果」(総務省統計局)を加工して作成

Scheme構築したスキーム

スキーム図スキーム図
  • 01 地元定置網において改革の先頭に立ち
    水揚げ量・売上の大幅UPを成し遂げる

    「どうすればより魚の価値があがり、売上が上がるか」そのことを念頭に、L&L PROJECT代表・小笹が先頭に立ちつつ、地元定置網の皆で改革を進めました。漁の回数を増やしたり、「船上活〆」などの取り組みにより、仕事の工夫、質が格段に上がったために水揚げ・売上が向上しました。

    水揚げ推移 約250%増(2017→2023)
  • 02 様々な業種の若手をスカウトし
    組織の平均年齢を若返らせることに成功

    どの漁業組織も高齢化が進んでいますが、地元定置網も例に漏れず、2017年度には30代以下は1人のみ。そこで危機感を持った小笹が他業種の若手に対し漁業の魅力を伝えていきました。そのうちに伝えた相手に“夢”ができ、結果スカウトに繋がりました。誘うのではなく、ついて行きたい未来を創りたい。今では近隣でも最も平均年齢が若い定置網組合に変わりました。

    30代以下人材 +8人増(2017→2024)
  • 01 産業づくりと就業者の受け入れを目的として
    御津フィッシャーマンズファクトリー
    (M.F.F.)を創業

    産業をつくり雇用をすることは町の人口を増やすシンプルな手段です。小笹一人で始めたプロジェクトに地元定置網の若手が参加し、株式会社Mitsu Fisherman’s Factoryを創業しました。

    株式会社Mitsu Fisherman's Factory

    御津フィッシャーマンズファクトリー(M.F.F.)ウェブサイト
    https://mitsufishermansfactory0303.co.jp/

  • 02 新しい技術を導入した加工により
    付加価値をつけ収益性の高い商品を展開

    自分たちでの漁や定置網からの仕入れ、未利用魚の利用によるコストの圧縮、新しい冷凍技術の導入による鮮度を維持した保存方法によりロスを出しにくい在庫管理が可能になり、商品価値および収益性の高い商品を展開することができています。

  • 01 特定地域づくり事業共同組合や
    1次産業者グループの立ち上げ

    特定地域づくり事業共同組合とは、人口不足を課題とする地域における担い手を確保するための事業を行う組合のことで、組合に対して国から財政的、制度的な支援を受けることができます。地元企業や団体と一緒に組合を立ち上げ国の支援を受けスピード感あるまちづくりを進めており、M.F.F.も参画をしています。
    また、1次産業者のグループも立ち上げました。今後の展望として商品開発のコラボレーションやリアルショップの運営などを目指しています。

地元定置網とM.F.F.との
連携により

御津の
定住・関係人口が
増加

産業との関わりで
御津へ訪れる人が増えました

Vision今後の展開

  • STEP1
    スキームの
    構築
    M.F.F.をトライアルフィールドとして 実装と検証を繰り返し 「どの地方でもフィット させることができる」スキームを構築
  • STEP2
    スキームの
    展開
    L&Lスキームの 他エリアへの展開し より多くのデータを 集めて確実性と汎用性を高める
  • STEP3STEP3
    好きな場所で暮らし続けることができる社会の実装

Messageメッセージ

小笹 伸一朗

子どもの頃から馴染みのある御津の漁港。あの頃と20年以上たった今では賑わい減りとても寂しい印象になっています。このままでは好きな町がなくなってしまうのでは、という寂しさから、この町のために何かしたいと思い漁業の世界に飛び込み、経験を積み、2020年にM.F.F.を設立しました。漁業の世界に飛び込んで知ったのは同じように課題に直面して存続が不透明な漁港が多いこと。この町を残したいという思いは、日本中の同じような漁港を守りたいに変わりました。そのためにまずは御津を持続可能な漁港へと未来へ繋いでいくことが私たちの必ず遂行すべきミッションと考えています。

小笹 伸一朗

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